南海トラフ巨大地震は今後30年以内に発生する確率が80%程度とされているそうです。政府は2025年3月31日におよそ10年ぶりに被害想定を見直し公表したとニュースがありました。最悪の場合、大分県内ではおよそ18,000人が亡くなるかもしれないとのこと。建物の32,000棟ほどが損害を受ける可能性があるようです。
◆ 大分県佐伯市の被害想定(南海トラフ巨大地震)
【地震の規模】
- マグニチュード8〜9クラス
- 発生確率:今後30年以内に70〜80%(政府地震調査委員会)
【想定される被害】
- 震度6強〜7の強い揺れ
- 津波被害
- 沿岸部は10メートル以上の津波が想定されるエリアもあり。
- 津波到達までが10〜20分程度とされ、すぐの避難が必要。
- 建物被害
- 木造住宅の倒壊や火災の可能性
- インフラの停止
- 停電・断水・通信障害
- 道路寸断
- 山間部や海沿いは土砂崩れ・津波で孤立の可能性も
佐伯市の津波ハザードマップや防災情報は市のホームページでも確認できます: 👉 防災サイト / 佐伯市
◆ 事前の準備(家庭でできること)
【1. 防災グッズの備蓄】
- 最低3日分(推奨は7日分)
- 飲料水(1人1日3L)
- 非常食(レトルト、乾パン、缶詰など)
- 携帯トイレ・ラジオ・モバイルバッテリー
- 救急セット・常備薬
【2. 家の耐震対策】
- 家具の固定、耐震診断・補強(特に築年数が古い家屋)
【3. 津波避難計画の確認】
- 避難ルートの事前確認
- 徒歩避難を基本に、高台の場所や避難タワーの把握
【4. 家族での安否確認方法を共有】
- 災害用伝言ダイヤル(171)などの使い方
◆ 加入を検討すべき保険
【1. 地震保険(火災保険とセット)】
- 地震・津波・噴火による建物や家財の損害に対応
- 火災保険だけでは地震由来の火災や倒壊は補償されません。
- 加入には火災保険とのセットが必須
- 補償額は時価(再取得価格ではない点に注意)
- 地震保険で支払われる保険金の上限が「時価」で決まる、という意味です。
- 「時価」とは、その建物や家財が地震発生時点で持っている実際の価値(現在の価値)のことを指します。
【2. 備えておきたい特約・ポイント】
- 家財の補償も付ける(テレビ・冷蔵庫・寝具など)
- 地震保険は政府再保険制度の対象で、保険料は地域や建物の構造によって異なる
【3. その他】
- 自動車保険の地震・津波補償も要確認(通常は対象外)